断食の効果はいかほど?

断食の事を英語で特にダイエットに関わるものをファスティングと言います。数年前はあまり耳にしなかった言葉ですが、今では書店などでファスティングに関する方法がたくさん並んでいますね。ベジーデルを使用した酵素ダイエットもファスティングの要素を取りいれていますが、 もし短期間で痩せたいと思っているのなら、断食の方法や効果について理解をしておく必要があります。

断食によって身体に起こる現象

私たちがダイエットをするときに必ず耳にする事、それは、「食べたカロリー以上に、エネルギーを消費してれば太る事なんてないよ!」 といったことです。

それが何らかの方法で達成できれば痩せられるわけですが・・・。

もともと私たちの身体は一定の時間食料の供給が為されないと、体内に蓄積された栄養を消費するようにつくられています。
この栄養が続く限りでは死ぬ事はありません。この「一定の時間」というのが概ね48~72時間と言われています。 48時間栄養を取らない事によって身体が体内に蓄えられた栄養を消費するようになるわけです。

私たちの身体はグリコーゲンや脂肪に蓄えられた脂肪酸、蛋白質の組織からはブドウ糖を引き出すことができます。 疲労感の軽減にブドウ糖が効果的、というのはご存知かと思いますが、ぶどう糖は脳が活動するためにも欠かせないエネルギー源です。

私たちの身体に蓄えられたエネルギーが断食をする事によってどのように消費されるのかと言うと、 1~2日の断食の間は筋肉が分解され、グルコースが生成されます。この段階ではまだ脂肪の消費は為されません。

さらに断食を続けると代謝自体に変化が起こります。この段階で脂肪から脂肪酸を生成しエネルギーとなります。

筋肉や心臓、肝臓などの臓器は脂肪酸をエネルギーとすることができる為筋肉の減少による減量ではなく実際に脂肪が減少する事になります。

しかし脳は脂肪酸を栄養とすることができず、さらに肝臓において脂肪酸が分解されこれが脳のエネルギー源となります。断食して三日ほど経つと身体全体が脂肪を基とするエネルギー源を消費するようになります。

リバウンドに注意!

断食によって私たちの身体が、脂肪を消費する体質に変わった状態の時、それは同時に身体自身が豊富なエネルギーを
欲している状態にある時です。

このような状態の時に断食前と同じ食事を取ると確実にリバウンドします。 なぜなら栄養不足を感じている身体は、体内に栄養を蓄積しようとするからです。

もし断食をダイエットに利用するのなら、「痩せる(=体重を落とす)為に食べない」という思考は間違いである事に気付くべきでしょう。 食べていないのだからその時体重が減るのは当り前です。

断食=目的 ではなく、断食はプロセスでしかありません。

一番大切なのは、断食をした後にどうすべきか という事なのです。

そして断食によって体質が変化する、という事も覚えておいた方が良いでしょう。
  • 断食によって身体の代謝が変化するプロセスを理解する
  • 無理な断食はリバウンドのもと
  • 断食後のケアが最も重要。
断食によって期待される事は、体質改善と、解毒効果(デトックス)です。
では、実際に断食をした後はどのようにすれば良いのでしょうか。
断食を行う上でもうひとつ学んでおくべき事、それが回復食についてです。

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